エイバル戦 〜個人的分析と感想〜

前半 〜最高の開幕と最高の展開〜

黄金のトリデンテの輝き


前半、いくつものチャンスを創り出したマドリー。その裏では、CL3連覇に大貢献したカゼミーロ、クロース、モドリッチの3人が大働きをしていた。
カゼミーロは右サイドから左サイドまでカバーし、相手の攻撃の芽を摘んだ。
クロースは所々2CBの間に入り、組み立てを手伝ったり、中盤での展開を行った。
モドリッチは、パスを受け、素早く前線に展開。テンポよくボールを動かすことで、相手を困惑させた。守備でも相手がボールを下げると、ベンゼマらと連動して、前からプレスをかけ続けた。
3人の躍動により、前半は中盤を制し、試合の流れを支配した。

チーム全体の選手の動きとボールの動き

前半、マドリーは開始早々からプレスをかける、ボールを奪ったらボールホルダーに沢山の選択肢を持たせるための動きをする。などと、アグレッシブに動き続けた。そのため、エイバルと比較してみてみると、動きが明らかに違った。マドリーはパスもテンポよく、素早いパスで展開していった。一方、エイバルはパス、選手のアグレッシブさ共にマドリーに劣っていたように見えた。

注目のアザールは…

この試合で復帰となったアザール。現地でも多くの期待の声があがったようだ。ベンゼマとの連携も健在。幾度かチャンスも作り出した。
積極的な裏への狙いや、少し中に入ってボールを持つシーンも見受けられた。総評としては順調に復帰しているように思ったが、自分的にはもっと仕掛けて欲しかった。というのも、サイドに開いてクロースやマルセロからボールを受けた時に、戻すシーンの方が多いように思えた。ドリブラーとして活躍していた〃あの時〃のアザールは帰ってくるまでもう少し時間がかかるのかも、、、

後半 〜我慢の時間と選手交代への疑問〜

前半とは見違えるほどのマドリー

後半、マドリーはどうだっただろう。前半は3得点、素晴らしい試合運びだったが、後半は時間が進むに連れてどんどんポテンシャルが落ちていったように思えた。途中には一失点を喫した。選手交代では右SBにメンディーを起用。慣れない右SBでもどかしそうだった。左利きということが響いたか、あまりいいプレーは見られなかった。その上に位置していた途中出場のベイルも試合に馴染めず、攻めあぐねた。一気に4人を交代したジダン監督。思い切った采配はチームを停滞させてしまったように思えた。さらに、試合を終わらせる意味で投入したと考えられるバルベルデも少し遅れ気味で投入したように思えた。慎重なジダン監督と5人まで交代可能というシステムはこの試合では合わなかったと思った。その交代の影響あってか、後半は見てて不安になるような試合運びだった。なんとか一失点で抑えられたことは良かったと思う。

まとめ

この試合は前半から後半にかけて下り坂の試合だった。しかし、勝ち点3をとったことは素直に喜ぶべきことだとおもう。首位バルセロナとは2ポイント差。残り約10節。選手交代枠の5枠を上手く利用し、どこまで登れるかマドリー。次節以降はもう一人の復帰者アセンシオにも期待したい。

ラ・リーガ 28節
レアル・マドリードVSエイバル
3ー1

2020 6/15 Madridfan14