マジョルカ戦 〜個人的分析と感想〜

前半 〜ゆっくりなワイド展開〜

スロースタートなマドリー

この試合、マドリーはかなりゆったりとした入り方だった。前線からハイプレスするわけでもなく、楔が入ったら対応していく。そんな入り方だったように思えた。

お互いにワイドな展開

前半半ば、段々とワイドに開く展開へとなっていく。この試合、マドリーは縦に速いウインガーである、ヴィニシウス、ベイルを起用。サイドから攻め上がる形が何度も見られた。そこに、ベンゼマアザールモドリッチバルベルデらが連動する。マジョルカは攻守の切り替えが全体的に遅く、バイタルでもスペースが生まれることが何度か見られた。その象徴として、ベイルのシュートがあった。マジョルカは右から左、左から右に流れるアザールを捕まえきれなかったので、そこを使えばもっとチャンスは増えたかもしれない。

カゼミーロ不在…

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この試合、累積警告で出場停止となってしまった絶対不動アンカー。ワイドな展開だけに、この男がカバーしていたエリアは多々空いていた。そこに、日本の宝、久保建英が何度か侵入した。ラモスが前に出ていってカバーしていたが、スルッと抜けられてしまうとピンチになる場面だった。しかし、流石のラモス、目立ったミスはほとんどなかった。にしても、カゼミーロがいないだけでスペースが空き、楔も通されてしまうというのは、ヒヤヒヤする。どうにかみんなでカバーして欲しい。

ブラジルの新星

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前半、特に輝いていたのは、ブラジルの期待の新星、ヴィニシウス・ジュニオール。1得点を奪った決定力(2本目も惜しかった)、流石のスピード、しっかり戻ってのディフェンスなど、ココ最近はコンディションを上げてきている。まだまだ暴れられると思うので、是非頑張って欲しい。

後半〜疲れか、制御か〜

後半立ち上がりのマドリー

後半、立ち上がりは前半とは変わって前目にプレスをかけ、もう1点奪おうという姿勢が見られた。その思惑通り、攻め続けた結果、ラモスのフリーキックのゴラッソで1得点を追加した。

1得点した後のマドリー

マドリーがもう1得点し、2ー0とした。その後も、落ち着いた攻め方を続けるマドリーはセーブしながら戦っていたように見えた。中2日、中3日のような超過密日程では、常に100%では戦い続けられないので、このような試合になったのだろう。

交代枠の豪華さ

とは言っても、マドリーは他のクラブにないほど選手層が厚い。この試合も、アセンシオ、クロース、イスコらが途中出場という形で使えるのはマドリーだからだろう。ジダンの洗練された守備組織や攻撃のリズムはどの選手が出ても素晴らしいものだ。

まとめ

超過密日程で段々と疲労が溜まってくるだろうという時期。ジダン監督は交代枠5枠、サブメンバーを上手く起用しながら今シーズンを乗り切って欲しい。豪華な選手層は、いくつもの戦術を生み出すことが出来ると思っている。

好敵手バルセロナはメッシの起用が続く。こちらが選手を上手く使えれば、バルセロナとの首位争いを必ず制すことが出来るはずだ。

〜番外編〜

久保建英とマドリー

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この試合、もちろん注目された久保建英マジョルカで武者修行を続ける19歳はマドリーへの復帰は出来るのだろうか。

マジョルカという久保の個人技が必要とされているクラブで、守備、ドリブルは磨きがかかってきていると感じた。マジョルカはリーガの中でも下位に位置しているクラブ。今期リーガ最多失点数を記録してしまっており、当然、守備も求められる。そして、マドリーほどの戦術眼を持った選手は少ないように感じる。そんな孤立してしまう中で、ドリブルは必要になる。必然的に磨かれる守備とドリブル。そして、ボールタッチは流石の上手さ。

レンタル移籍前の久保と比べれば、数段上の選手になっているのではないだろうか。個人的にもう一度、モドリッチやクロースなどの超一流選手と共に白いユニフォームを着て、ベルナベウでプレーして欲しい。久保の3人抜きシュートや、その他、久保のプレーを間近で見たジダンは、戻ってこいと声をかけるだろうか。それとも武者修行はまだ続くのか…

ラ・リーガ 31節

レアル・マドリードVSマジョルカ

2ー0

2020 6/25 Madridfan14